こんにちは、くま(@kuma_gameblog)です。

今回はこの「知識ゼロから始めるスクラッチゲーム開発シリーズ」の最終回となります。
前回までのおさらいをしたい場合はこちらをご覧ください。

前回の記事はこちら↓
今回はよりゲームらしくする要素を加えて一つのゲームとして仕上げていきます!
追加するものとして、「背景」「音」「アニメーション」の大きく3つに分けて紹介していきます。
ここまで作り上げることを目標とします。
背景画像を設定してゲームの世界観を演出しよう
まずはじめに一番簡単な背景画像の設定を行っていきます。
前回までのプロジェクトを使用していきます。
ウィンドウ右下の「背景を選ぶ」をクリックします。

背景の中から、今回はシンプルな「Blue Sky」を使用します。
こちらの画像をクリックして選択します。

するとこのように背景画像が設定された状態になります。

これだけでも十分ゲームの雰囲気が伝わってくるようになりましたね!
次に音声を加えていきたいと思います。
ゲームに音を追加しよう
ゲームに追加される音には大きく分けて二つの音があります。
それは「効果音」と「BGM」です。
効果音はゲームのボタンを押したときや、剣で攻撃した時など「特定の状況に合わせて鳴らす音」になります。
一方でBGMはゲーム進行中にずっと後ろで流れている「ゲームの雰囲気を作る曲」になります。
まずはじめにこの二つのうちの効果音の設定をしてみたいと思います。
スプライトの「プレイヤー」が選択された状態で上の方にある「音」と書かれたタブを見てみます。

ここをクリックすると、「ニャー」という効果音が最初から設定されていることがわかります。
Scratchは非常に親切なので、このように最初からスプライトに効果音がついていてそのまま使うことができます。
ここに効果音やBGMを追加したい場合は下の「音を選ぶ」をクリックすると音を新たに追加することができます。
今回はこの「ニャー」という効果音を使ってネコがりんごに触ったときにこの効果音を鳴らすように設定していきます。

この画面から「コード」のタブをクリックして元の画面に戻ります。
すでに組んであるブロックの中の「もしAppleに触れたなら」というブロックの中の一番上に音欄の「ニャーの音を鳴らす」というブロックを組み込みます。

これだけでゲームクリアのタイミングでニャーという効果音が再生されるようになります。
次にゲームのBGMを設定していきます。
画面右側にあるステージという場所にある「背景」をクリックします。
そうすると、背景にスクリプトを組む画面になりますのでここでブロックを組んでいきます。

ここでやることは非常にシンプルです。
まずこの背景にBGMを追加していきます。
画面上部の音のタブを選択し、音を選ぶをクリックします。
今回はずっと再生し続けるBGMを追加したいので、「ループ」を選択してBGMを探します。
楽しげな雰囲気を演出したいので「Classical Piano」を選択します。

次にスクリプトを組みます。
イベント欄の「🚩が押されたとき」のブロックを中央に持ってきます。
その下に制御欄の「ずっと」のブロックを組み込んで、その中に音欄の「終わるまで Classical Piano の音を鳴らす」というブロックを組みます。

これだけでゲームが始まったらずっとBGMが再生されるようになります。
これで音の追加は完成です!最後に「アニメーション」について触れてみます。
キャラクターにアニメーションを追加しよう
最後にアニメーションを追加していきます!
具体的にはネコが歩いたときに、アニメーションをつけて実際に歩いているように見せたいと思います。
まず最初にネコのスプライトを選択した状態で、画面上部の「コスチューム」のタブを選択します。
この画面でネコのコスチュームを確認することができます。

今回は「コスチューム1」と「コスチューム2」を交互に表示することで、ネコが歩いているように見せたいと思います。
今までは右に移動しても左に移動しても関係なくネコが右を向いていたので、ネコが右に歩く時は右に、左に歩く時は左を向くようにも追加していきます。
まずはじめに、スプライトで「プレイヤー」を選択した状態で向きと書かれたところをクリックします。
そして、3つのアイコンが並んでいる所の真ん中の「左右のみ」をクリックします。

この状態にすると、ネコの向き(角度)を調整しても上や下を向かないようになります。
この状態にしたら、次に動き欄の「90度に向ける」ブロックと、見た目欄の「次のコスチュームにする」のブロックを右に歩く処理のところに画像のように入れます。

これでキーボードの→のキーを押したときに、ネコが右を向いて歩くアニメーションを行うようになります。
次に反対の左を向いて歩くアニメーションも同じように追加していきます。
先ほどと同じく動き欄の「90度に向ける」ブロックと、見た目欄の「次のコスチュームにする」のブロックを左に歩く処理のところに画像のように入れます。
この時90度の数字を-90度に、その下のもともと-10歩動かすという数字を10に変更しておきます。

これでキーボードの←キーを押したときに左を向いて歩くアニメーションをするようになりました。
これでアニメーションの実装は完了となります。実際に動かすとこんな感じになります。

さいごに
以上で今回の「知識ゼロから始めるスクラッチゲーム開発」シリーズは終了となります。
いかがでしたでしょうか?ここまで難しいプログラムなどを書くことなくそれっぽいゲームとして作り上げることができました。
もし「ここがわかりづらかった!」や「ここがわからないのでもう少し詳しく説明してほしい!」という要望がございましたらお気軽にTwitterやこのブログにお問い合わせ、コメントをください。
ゲーム作りたいけどどう作っていいかわからないという人の悩みを一人でも解決するためにこれからも情報発信し続けます!
それではまた!

ここまで読んでいただきありがとうございます!もしこの記事が参考になったらSNSなどで紹介いただけると嬉しいです!
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